Before (改善前)

板金加工の図面において、片面のみの塗装であるのに、裏面と表面の明確な表記がされていない場合があります。例えば、左のイラストで、正面に見えている面が表面として塗装され、ユニット装置・ユニット機器に取付いたときに外側で目に見える部品だとします。しかし、右のイラストの様に本来は裏面になる面を「正面図」として部品図を描いてしまうと、裏面と表面を逆にしてしまい、裏面に間違えて塗装をしてしまうヒューマンエラーを誘発してしまいます。

V

After (改善後)

裏面、表面が分かるアイソメ図を使用することで、間違った面への塗装を防止することができます。もし、アイソメ図ではなく2次元の図面の場合であれば、必ず「図面の正面図には表面を記載」することで、塗装面の間違いを防げます。板金製のユニット装置・ユニット機器は、外側に使用される部品は、外側の面のみ塗装されることも多くあります。塗装面が明確であれば取り間違いによるヒューマンエラーを防止し、効率的な作業を行うことが可能になります。

POINT(要約)

2次元の図面において、表面、裏面の指示を明確にしたい場合には、板金図面に「表」「裏」を記載することで、さらに取り違いを防ぐことができます。また、漢字での表記をしてしまうと、文字が潰れて見えにくくなる可能性もあるので、「オモテ」「ウラ」とカタカナ表記することでさらにはっきりと見やすくなります。