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 ” ユニット板金 装置 ” は、業界用語のような言葉になり、全国共通の意味ではないのかも知れません。関東精工とそのお客様を中心とした板金加工業界の中では、金属鋼鈑の塑性加工に加えて、溶接や組立、表面処理や塗装、さらにそこへ機器の組付けや電気配線までを含んだ、中間完成品のことを” ユニット板金 装置 ” と表現しています。

 ” ユニット ” という言葉が入っている意味として、板金加工によって製造された金属製品や金属部品だけでなく、その金属製品・部品にモーターやポンプとそれらに電気配線・油空圧配管までを含んでいることになります。お客様のご担当者様からすると、お客様の製品の意部分をまとめて1社に発注できることは、製品品質の向上や、発注工数の削減、協力会社の取りまとめの工数削減等が可能です。現在、関東精工が長くお取引している企業様へは、お客様の製品の1ユニット(1つの部品部分)を関東精工からOEM(original equipment manufacturer)供給しています。

 関東精工では工作機械などの油圧ユニット部分を、ユニット板金装置としてお客様からご依頼をいただいております。工作機械は言わずと知れた、マザーマシンに位置する技術の塊の作業機械装置になります。メーカー様はその加工精度や加工対応可能な形状や、速度、切削対象材料などに企業様特有の高い技術を費やされています。それら技術の核となる部分は、社内で製作されますが、工作機械の付帯設備である油圧タンク・ポンプやスラッジ除去装置などは、それらを専門に製造している協力会社を利用することが一般的です。この付帯設備の製造を外部に依頼する際に、板金加工は、板金加工業へ、表面処理・塗装は、表面処理・塗装会社へとすることが、品質面・コスト面でも無駄となるため、産業機械の1ユニット(1つの部品)をまとめて依頼するケースが多くなっているのです。まとめて製造をご依頼し、されるほうが、1ユニット(1つの部品全体)をトータル的にコストダウンができるため、発注側にも製造側にも大きなメリットがあります。
 
 回答が長くなりましたが、” ユニット板金 装置 ”は、お客様の製品を関東精工がOEM供給(設計から製作まで、一式でご提供)のような形で設計・製造した装置のことといえるのではないでしょうか。また、板金加工と電気配線・油空圧配管・機器組付けまでをトータルで設計・製造した産業機械の1パーツの完成部品。関東精工としては、当社の設備や技術等によって、お客様の製品に対して、価格のコストダウンや製品のリードタイムの短縮をもたらし、その結果、お客様の製品の市場競争力が上がることが、ユニットで板金加工と装置組付けのお仕事をいただく、対価をとらえております。