Before (改善前)

クーラントユニットの配管で、クーラント液やエアーの流路として角パイプを使用することがあります。角パイプにノズルを取り付けるためにPTネジのソケットを溶接しますが、一般的なソケットはストレート形状であるため正確な高さを出すのが難しいです。例えば、ソケットの上部を10mm出すように指示があっても、10mmを正確に出し、かつ、溶接にて取り付けるには技術が必要になります。ストレート形状のため、高さにもばらつきが発生し、また、溶接の作業性も落ちてしまいます。

V

After (改善後)

クーラントユニット配管の角パイプに取り付けるソケットを、ストレート形状から段付き形状のソケットへ変更することで、正確な高さ精度にて溶接作業をスムーズに行うことができます。ソケットは段付きのソケットになっているため、倒れによる高さのばらつきをあまり気にせず溶接することが可能です。角パイプに取り付けられたソケットは一定の高さで止まっているため、溶接作業も効率的に行うことができ、無駄な作業時間を削減することができます。

POINT(要約)

段付きソケットにもいくつか種類があり、両側PTネジタイプやハーフソケットタイプもあります。ソケットの形状を変更するだけで溶接の段取り、溶接の作業性が大きく変わります。加工工数をいかに減らすかということがコストダウンを実現するためのポイントとなります。